農業、食、コミュニティと時々落語。

これまでと今とこれから。

インタビューその2

【商品の一部がオーガニック食品のお店】

2012年にオープンしたお店は、ハノイセンターというハノイ市の中心部にある。オーガニック食品だけでなく、農薬などの使用回数が1/2-1/3のセーフティフードや慣行栽培で育てられたものも店内には置いてある。このお店は独立店舗型ではなく、会社の1つの事業として展開されている。



【理由】

この様な食の安全に配慮したお店をオープンさせるきっかけとなったのは「消費者のニーズが高いと感じたから」だという。ニーズというのは、①食の安全と②農家への配慮この2点である。



【消費者】

上記の様なことを考える消費者なので、消費者層としては①お金を持っている人がほとんどである。また②病を患っている人も比較的多いという。いずれにしても都市部でお金を持っているから購入できるということでだろう。



【売上】

売上は月によって前後はあるものの、平均して600ミリオンVDN/月であり、まだ充分では無いもののなんとかやっていける金額である。



【値段】

慣行栽培のものと比べるとセーフティフードは1.5−2倍、オーガニック農産物は2−3倍である。



【仕入先】

契約しているオーガニック農家は1件だけなので、時期や天候状態によって仕入状況は変わってくっるが、1件だけに絞っているのはコントロールするのが楽であるからである。ハノイセンターから約30km離れた位置にあるその農場は20品目前後の野菜を3haの規模で作っている。また、この会社が農業技術者を1人この農場用に雇っているという。



【宣伝】
FacebookページやWebpageを持っているため、宣伝は比較的うまくいっている。また、月に1度農場でのイベントや家族を対象としたキャンプも企画している。これは消費者に「オーガニック農業とは何か」を知ってもらうためと、「お店が扱っている商品はどこから来ているのかを知ってもらうため」に行っている。