農業、食、コミュニティと時々落語。

これまでと今とこれから。

みんな地元のことどれだけ知ってるの?①

地元

ぼくは地元のことを良く知らない。
生まれ育った街を、地域の詳細を知っている人はそれほど多くないと思う。
灯台下暗しとはうまいこと言ったものだ。

ムサコ

ムサコという言葉を聞いて何を想像するだろうか。
この質問も「ムサコ」に関わりのある人以外にとっては、どうでも良いことなのだろう。
でも、どこかで1度くらい「ムサコ」 という言葉を聞いたことがあると思う。

「ムサコ」はぼくの地元の愛称だ。【武蔵小山】という駅があり、みんな略して「ムサコ」と呼ぶ。
その他にも「ムサコ」と呼ばれる地名は幾つかあり、「武蔵小杉」や「武蔵小金井」等が挙げられる。
(「ムサコ」=「◯◯」という風に言い争うのは非常に不毛なので、止めよう。)

とにかく、ぼくの地元は【武蔵小山】であり、昔から「ムサコ」を使用しているのでぼくの中では「ムサコ」=【武蔵小山】である。

武蔵小山商店街(通称:パルム商店街)

武蔵小山】といえば、かつて東洋1と言われたアーケード商店街であるパルム商店街が有名だろう。
テレビの街頭インタビューでも良く使われているので、名前は知らなくても「ああ!見たことあるー!」状態になる人は沢山いるはずだ。

全長は約800m、店舗数は約250店舗と非常に大規模な商店街あることは言うまでも無い。
また、このご時世、シャッター街という言葉が彼方此方から聞こえる中、全国的にも最も栄えている商店街の1つと言っても過言ではないだろうか。

地元にこの様な活気のある商店街があるお陰で、筆者はほとんど東京という街を知らない。
衝撃的だったのは、大学1年の頃に地方から出てきた友人と「東京案内してよー!」と言われたので、ひとまず渋谷を案内しようと思ったら、思いの外渋谷という街を知らず、むしろ地方出身の友人の方が渋谷に詳しく逆に案内して貰ったという過去がある。

それは偏に生まれ育った場所、ある程度のものはなんでも揃うパルム商店街があったお陰なのかもしれない。

あれから幾年か月日が経ち、やはり筆者は生まれ育った街をよく知らないまま、25年も経ってしまった。

そして、一念発起して地元である「ムサコ」のことを深く知っていき、またそれを発信出来る機会を得た。

パルム商店街を筆頭に地元にいくつか商店街を知ることで、これまで以上に自分の地元を自信を持って好きだと言えるはずだ。

What will you do tomorrow?

1.G1カレッジに参加してきた

先日、U-25の祭典【G1 college】(以下、G1)というものに参加させて頂きました。25歳以下という年齢制限ギリギリなので、なんとか滑り込んでだって感じですけれども笑

2.概要・感想

結論、ほんと選んで頂いて感謝しています。また友人のH君にも。
こういうイベントがあるなんてこともトビタテに参加していなかったら知らなかったので、コミュニティの存在の大きさにも非常に感謝しています。

まあ自分の場合、大学生活の”おつり”の様なもので、社会人になってからも同分野、異分野問わず、意識の高い優秀な将来有望な方々と出会えたので、大学生活なんかやってて良かったなって本気で思えました。

そして最近の大学生のやっていることってホントにレベルが高くて。いや、むしろ制限がない大学生の方が伸び伸びと生きている感が眩しかったです。

まあ、何点か残念な点はあったとしても、世の中完璧なことなど無いですし、大勢の個性的な人が集まればそりゃあいろんな価値観があるのでなにも言いません。

※G1についての詳細はこちら
G1 COLLEGE 2015 — G1 COLLEGE


一応、G1について簡単に説明すると、大学生を中心とした25歳以下の選ばれた次世代リーダー達のネットワークの中で、日本や世界で既に活躍しているリーダーたちとの連携を加速し、継続的にイノベーションが生まれるコミュニティ形成の場です。(HPより引用)

その中でも分野毎に分かれていて、自分は【第1次産業】という分野に参加させて頂き、討論をさせて頂きました。
討論した後に、1年後なにをするかを各々決めるわけですよ。

ちなみに自分は1年後

【スクールガーデンがある小学校を5校に増やす】

という目標を立てました。

これは【シェ・パニース】というレストランにインターンしていた影響が非常に大きいです。
※シェ・パニースについてsfbitebite.com


なので、タイトルにあるように

【What will you do tomorrow?】

が問われていたわけです。

これは非常に良い問いだなと個人的に思っていて。やっぱり、いくらイケイケドンドンの若くてパワーもある大学生でも意外と各々の活動やバイト、インターン、留学、単位、就活、恋愛とかで忙しいわけですよ。

でもこの一文で「やったか、やらなかったか」が明確なんですよね。ひじょーに。

特に、【Tomorrow】って魔法のコトバだと思うんです。

G1が終わって次の日やるのが明日だと捉えている人はやっぱりなかなかいなくて。
いたとしても、実行に移すのは難しくて。
実行に移せるんだとしたら、それはG1に出ても出なくても実行してたでしょ?過去の蓄積でしょ?
という話なんですよね。

なにが言いたいかというと【Tomorrow】って永遠に無くならないってことなんです。

そう、明日は無くならい。

じゃあ、いつを自分の【明日】にするかがわりと問われるんだと思います。

3.何したの?

じゃあお前なにしたんだよって話なんですが、G1が終わって4日後の11月27日(金)に自分が1年後の掲げた目標のロールモデルとなりそうな恵泉女学園大学にお邪魔して話を聞いてきました。

この恵泉女学園大学www.keisen.ac.jp
はほんとに凄くて。
教育の柱が3つあるんですけど

・聖書:自己を尊重し、人種や階級に関わりなく他人を尊重すること

・国際:日本女性が世界を知り、偏見をなくし、それに対峙すること

・園芸:自然を慈しみ、生命を尊び、人間の基本的なあり方を学ぶこと

なんですよ。

・聖書←わかる

・国際←わかる

・園芸←?!

ってなりません?

ちなみに私はなりました。

1994年から有機農業を1年生の必修科目にしているのです。
もちろん必修なので取らないと卒業出来ないんですよ。

凄い大学ですよね。20年以上前から重要性を理解して有機農業を教育の場で実戦しているなんて。

実際の畑はこんな感じなんです。(一部です)
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①60cm×1.5mの区画を2人ペアで受け持ちます。

②畑自体は大きく3つに分かれているので、違った種類の野菜を植えることが可能です。

③受け持った区画は、2人以外手を掛けること「基本的には」ありません。

Ex)AさんとBさんは番号1の区画×3、CさんとDさんは番号2の区画×3
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畑作業の【やる】【やらない】は個人の自由になるので、
手を加えている区画もあれば様々な理由で手を加えていない区画もあるわけです。

また、2人の内、1人が【やる】もう1人は【やらない】というグループもいくつか出てくるらしいですが、1人になった同士もくっつけるということをしないとのことです。

一見、凝り固まった思想に感じますよね。それに、通常の教育現場だと確実に1人と1人をくっつけて2人ペアにすると思いません?

でも、そうしない理由があるんですよね。

それは

【近くの2人ペアグループが手伝ってくれるのを待つ】

からなんです。

そして、実際にそうなるんですねー。

嘘だと思うでしょ?

少なくとも、現場を経験している人間から言わせて頂くと、非常に譜に腑に落ちるんです。

これはなかなか飛躍的な話になってしまうけど、畑の世話をしていなれば、雑草は十中八九生えます。

その雑草も資源になります。グリーンマルチにもなるし、家畜を飼っていれば餌にもなるし、コンポストに利用することも可能です。

つまり、全てのものに無駄は無いということがわかります。普段であれば邪険されている雑草ですら、見方を帰れば友好的な活用が出来ますよね。

全てのものは循環していて、無駄がないということがわかると、もしかしたら人生においてなにかしらのヒントになる可能性もあります。

「うまくいかないことがあっても大丈夫だ」

という風にリアルな世界に落としこむことも出来ます。

良い悪いでは無く、少なくともその可能性があることは間違いないです。

つまるところ、農業は食料生産の場だけではなくて、環境であったり、食であったり、人と他の生物との関係性、人と人との関係性など多様性に富んだ有機的な繋がりが学べるのが1番の醍醐味だということを学べるのです。

4.自分自身を振り返って

自分もアメリカで1年間農家で働いて正に同じことを感じています。

直近でいうと、新卒で入った会社と色々とありましたけども

良くも悪くも

【大丈夫!】

って思えてます。
※なにがあったか詳しくはホソゴエまで


最後ちょっと適当になったけど、なにが言いたいかっていうと

・やっぱり行動は大事
・まじでみんな農業やろ

以上。

What will you do tomorrow?

1.G1カレッジに参加してきた

先日、U-25の祭典【G1 college】(以下、G1)というものに参加させて頂きました。25歳以下という年齢制限ギリギリなので、なんとか滑り込んでだって感じですけれども笑

2.概要・感想

結論、ほんと選んで頂いて感謝しています。また友人のH君にも。
こういうイベントがあるなんてこともトビタテに参加していなかったら知らなかったので、コミュニティの存在の大きさにも非常に感謝しています。

まあ自分の場合、大学生活の”おつり”の様なもので、社会人になってからも同分野、異分野問わず、意識の高い優秀な将来有望な方々と出会えたので、大学生活なんかやってて良かったなって本気で思えました。

そして最近の大学生のやっていることってホントにレベルが高くて。いや、むしろ制限がない大学生の方が伸び伸びと生きている感が眩しかったです。

まあ、何点か残念な点はあったとしても、世の中完璧なことなど無いですし、大勢の個性的な人が集まればそりゃあいろんな価値観があるのでなにも言いません。

※G1についての詳細はこちら
G1 COLLEGE 2015 — G1 COLLEGE


一応、G1について簡単に説明すると、大学生を中心とした25歳以下の選ばれた次世代リーダー達のネットワークの中で、日本や世界で既に活躍しているリーダーたちとの連携を加速し、継続的にイノベーションが生まれるコミュニティ形成の場です。(HPより引用)

その中でも分野毎に分かれていて、自分は【第1次産業】という分野に参加させて頂き、討論をさせて頂きました。
討論した後に、1年後なにをするかを各々決めるわけですよ。

ちなみに自分は1年後

【スクールガーデンがある小学校を5校に増やす】

という目標を立てました。

これは【シェ・パニース】というレストランにインターンしていた影響が非常に大きいです。
※シェ・パニースについてsfbitebite.com


なので、タイトルにあるように

【What will you do tomorrow?】

が問われていたわけです。

これは非常に良い問いだなと個人的に思っていて。やっぱり、いくらイケイケドンドンの若くてパワーもある大学生でも意外と各々の活動やバイト、インターン、留学、単位、就活、恋愛とかで忙しいわけですよ。

でもこの一文で「やったか、やらなかったか」が明確なんですよね。ひじょーに。

特に、【Tomorrow】って魔法のコトバだと思うんです。

G1が終わって次の日やるのが明日だと捉えている人はやっぱりなかなかいなくて。
いたとしても、実行に移すのは難しくて。
実行に移せるんだとしたら、それはG1に出ても出なくても実行してたでしょ?過去の蓄積でしょ?
という話なんですよね。

なにが言いたいかというと【Tomorrow】って永遠に無くならないってことなんです。

そう、明日は無くならい。

じゃあ、いつを自分の【明日】にするかがわりと問われるんだと思います。

3.何したの?

じゃあお前なにしたんだよって話なんですが、G1が終わって4日後の11月27日(金)に自分が1年後の掲げた目標のロールモデルとなりそうな恵泉女学園大学にお邪魔して話を聞いてきました。

この恵泉女学園大学www.keisen.ac.jp
はほんとに凄くて。
教育の柱が3つあるんですけど

・聖書:自己を尊重し、人種や階級に関わりなく他人を尊重すること

・国際:日本女性が世界を知り、偏見をなくし、それに対峙すること

・園芸:自然を慈しみ、生命を尊び、人間の基本的なあり方を学ぶこと

なんですよ。

・聖書←わかる

・国際←わかる

・園芸←?!

ってなりません?

ちなみに私はなりました。

1994年から有機農業を1年生の必修科目にしているのです。
もちろん必修なので取らないと卒業出来ないんですよ。

凄い大学ですよね。20年以上前から重要性を理解して有機農業を教育の場で実戦しているなんて。

実際の畑はこんな感じなんです。(一部です)
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①60cm×1.5mの区画を2人ペアで受け持ちます。

②畑自体は大きく3つに分かれているので、違った種類の野菜を植えることが可能です。

③受け持った区画は、2人以外手を掛けること「基本的には」ありません。

Ex)AさんとBさんは番号1の区画×3、CさんとDさんは番号2の区画×3
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畑作業の【やる】【やらない】は個人の自由になるので、
手を加えている区画もあれば様々な理由で手を加えていない区画もあるわけです。

また、2人の内、1人が【やる】もう1人は【やらない】というグループもいくつか出てくるらしいですが、1人になった同士もくっつけるということをしないとのことです。

一見、凝り固まった思想に感じますよね。それに、通常の教育現場だと確実に1人と1人をくっつけて2人ペアにすると思いません?

でも、そうしない理由があるんですよね。

それは

【近くの2人ペアグループが手伝ってくれるのを待つ】

からなんです。

そして、実際にそうなるんですねー。

嘘だと思うでしょ?

少なくとも、現場を経験している人間から言わせて頂くと、非常に譜に腑に落ちるんです。

これはなかなか飛躍的な話になってしまうけど、畑の世話をしていなれば、雑草は十中八九生えます。

その雑草も資源になります。グリーンマルチにもなるし、家畜を飼っていれば餌にもなるし、コンポストに利用することも可能です。

つまり、全てのものに無駄は無いということがわかります。普段であれば邪険されている雑草ですら、見方を帰れば友好的な活用が出来ますよね。

全てのものは循環していて、無駄がないということがわかると、もしかしたら人生においてなにかしらのヒントになる可能性もあります。

「うまくいかないことがあっても大丈夫だ」

という風にリアルな世界に落としこむことも出来ます。

良い悪いでは無く、少なくともその可能性があることは間違いないです。

つまるところ、農業は食料生産の場だけではなくて、環境であったり、食であったり、人と他の生物との関係性、人と人との関係性など多様性に富んだ有機的な繋がりが学べるのが1番の醍醐味だということを学べるのです。

4.自分自身を振り返って

自分もアメリカで1年間農家で働いて正に同じことを感じています。

直近でいうと、新卒で入った会社と色々とありましたけども

良くも悪くも

【大丈夫!】

って思えてます。
※なにがあったか詳しくはホソゴエまで


最後ちょっと適当になったけど、なにが言いたいかっていうと

・やっぱり行動は大事
・まじでみんな農業やろ

以上。

【コーヒーの宣伝】
大学にコーヒーの新商品のお知らせが来ていて、「コーヒー無料で飲めるから行こう」と誘われ、飲んできました。コーヒーは好きではありません。むしろ、ビールと一緒でほとんど飲めません。だけど、なんとか半分くらい飲んでみました。結論としては、「苦くて甘い」だれかが昔「コーヒーは鼻から抜ける香りを楽しむもの」って説き伏せてたけど、鼻から抜けるのを楽しむ間も無く、「甘い苦い」の味覚伝達がくるのでそんなこと感じている余裕はありません。
「この会社、アメリカだけど、使っているのベトナムのコーヒーなんだよ。」
って言ってました。
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このことについて、詳しくはこちら↓

農業回帰するベトナムの農民に鬱積する不満 ベトナム国家主席が日本に農業協力を要請する事情:JBpress(日本ビジネスプレス)


その後は、アイスヨーグルト(?)のお店に行って、夕食を一緒に食べる約束をして、一旦解散。
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夕食は「なにを食べたいか?」と聞かれたので、いぜんチェコ人が「蛇、食べたぜ」と言っていたので、
「とりあえず、蛇で」って言ったら、ガッツリひかれた。けど、まあいいかということで、女の子2人と自分で蛇を食べに行きましたw

混みすぎなバス。
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途中、バスが混みすぎて降りるべきバス停で下りれなくて、道路を横断したりしました笑
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【到着】
なんかちょっとミステリアスな雰囲気。
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うーん。リアル蛇。
初めての蛇。
さすが、全身筋肉と言われるだけあってなかなかの歯ごたえですが、味は美味しい。ただ、高い。
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ベトナムに来て金銭感覚がちょっとくるっているのか、日本ではありえないくらい安いであろう値段なのに、いままでのベトナムでの暮らしからするとすこぶる高い時には1回「まじ?」ってなってしまう。でも、改めて日本円で考えるとそうでもないんだよなー。

いやはや、慣れというのはほんとに怖いものです。

帰宅すると安定のホンさんがお出迎え。
今日は(たぶん)ブタの腸を食べさせてくれました。お腹いっぱいだっていうのに、なぜか食べさせてくれて、お酒を飲ませようとするホンさんはほんとにとてもいい人ですが、仕事中にお酒を飲むのと、寝るのはアカン!笑
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ベトナム32日目

【カレー】
カレーライスを作りました。
いつも、家に招待して貰ってばかりだったので、いままでご飯をご馳走になったベトナム人を寮に集めてカレーを振る舞いました。
チキンカレーです。水はあまり使わずに、以前鶏の首と玉ねぎと人参を煮込んでチキン出汁を作って冷凍しておいたので、それをベースにしました。具材はチキンと玉ねぎと人参のみ!ニンニクと生姜と唐辛子と黒胡椒はお好みで!

ベトナム人は辛いのが好きだと勝手に思い込んでいたので、だいぶ辛くしたら、「辛いのあんま好きじゃない…」というまさかの発言が…。

「だって、いっつもソースに唐辛子使うじゃん」
と聞いてみても、あれはまた別物らしい。
ということで、結構本腰入れて作ったカレーはあまり好評を得ること無く終わりました。
とても残念である。

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ベトナム31日目

【オーガニックライス農場】

今日訪れたオーガニックライス農場は前回訪れたVACシステムとEMROを兼ね揃えてオーガニックライスをやっている農場とは違う制度を利用していた。過去に何度か紹介したと思うがPGSシステムでは地下水を利用しなければいけないことからコストと水の問題でオーガニックライスは難しい。また、PGSは野菜/果樹だけに対してなので、そもそもお米用の認証はない。
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【PANCI SAFE RICE】

2012年5月にJICAと東京大学ベトナム国立農業大学の研究調査の一環として、「PANCI SAFE RICE」というプロジェクトが始まった。PANCI とはの略であり、このプロジェクトはSRIメゾットを基板としている。SRIとは「System of Rice Intensification」の略である。このプロジェクトはまだ認められてはいないものの、オーガニックライス用の取り組みとしても認証が認められたとしてもベトナム初である。


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【農場について】

現在6ha、1グループ34人の農家が所属している。リーダーが検査官勉強を終えているので検査官の役目もこなす。したがって別グループが出来た際にはPGSと同じようにお互いをチェック出来るようなシステムとなる。2012年5月のプロジェクト発足時は0.5ha、8農家だったのがいまでは面積は12倍、人数は約4倍まで増えている。この短時間でここまで人数が増えたのは元々オーガニックに興味がある農家が多かったからである。6haは集約された土地となっており、政府によって土地改正が行われ、今までバラバラだった農地が1.5ha,3ha,1.5haと3つ連なった集約農地となった。年間の売上は二期作で810ミリオン/年。これを34人の農家が農地改革される前に元々持っていた土地分だけ分配される。


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※何故かみんな真顔

【農場について2】

土地のは6haに集約されているのだが、元々あった土地分を6haの中でまた分けている。つまり、1農家がもともと300㎡の土地を元々持っていたら、その面積分を区切って、その面積分しか働かないのである。これでは土地を集約したメリットを活かしきれていないと思ってしまう。手作業なので仕方ないことなのかもしれないが。
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【歴史】

そもそも、なんでこんなにも多くの人がオーガニックに元々興味を持っていたのか。この土地も昔は慣行農法でお米を育てていたが、30年前に2人殺虫剤、除草剤によって人が亡くなっていることによる。1人は殺虫剤、除草剤を散布する役目として雇っていた人。もう1人は、それらの化学薬品を倉庫で管理していた人。そのため、オーガニック農業を始める前から定められた量よりも少なめの化学薬品を使用していた。



【他の農家との関わり】

6haもの土地を所有しているが、オーガニックライスの6haはこの地域の田んぼの1部にすぎない。なので、他の農家は慣行農法なのである。そのことについて聞いてみた。
①周りの農家も化学薬品使用回数は通常よりは少ない
②他の田んぼとの間は最低でも4m以上
③水路に近いところに土地があるので、他の農家が使った化学薬品の流入を防ぐことが出来る
④水は近くの川からだが、炭による浄化を行っている

。
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【販売先】

このプロジェクトにさんかしているグループは現在200人の顧客を持っている。この数は莫大な数であり、全て直接販売として販売している。こんなにも多くの顧客を獲得できた理由はプロジェクト発足当初、都市部(ハノイセンター)に出向き無料で消費者やお店やホテルなどに配っていた。そしてその中で気に入った人からの連絡を待ち、あとは口コミで広がっていったという。





【需要と供給】

現在、需要と供給はマッチしておりもっと土地を増やしたとしても売り先が無いので、売れ残りとなるか値段を下げるしかない。会社に売らないのか?という問いにはベトナムに行っている。ライスを証明する組織・認証が無いので、会社はオーガニックライスとして買ってくれない。南に同じ様にオーガニックライスをやっている農家があるらしいがそこはUSDAのオーガニック認証を受けいる。これにより、信頼される商品として初めて取引が成立する。したがって
①買い手の増加
②認証組織・制度の確立
③他の農家の意識改革
が要求される。



ベトナムの面白農業事情】
ベトナムの農家は勉強会に出ると政府からお金を貰える。むしろ、お金を貰えないと参加しない。これは政府から勉強会を開いたときはもちろん、農家から勉強会を開いて欲しいという要望があったときもお金が発生する。このオーガニックライスプロジェクトも、JICAが勉強会を開くのだが、これもお金が発生するのである。

ベトナム30日目

【農場に訪問の予定が...】
今日は農場に行く予定だったのだが、昨夜いきなり担当者が忙しいから明後日にして欲しいという連絡が来たのでやることが急遽ヒマになった。なので、洗濯やら掃除やらを済ませて、アンケートのベトナム語から英語に翻訳作業をワインに手伝って貰いながらやっていた。


【連チャンで夕食をホンさんと一緒に食べる】
翻訳作業をしていると、なぜか自分のことが大好きなホンさん(ゲストハウス警備員♂)が
「今日も一緒にご飯を食べよう」ということを言って聞いている。(ワインの通訳有り)
「何食べるの?」と聞くと、
「昨日と同じ」って…。

昨日と同じかよ!

と思いながらも、またまた今日もホンさんのバイクで一緒に昨日と同じお店に買いテイクアウトをお願いしに行った。

「昨日と様子が違う…。注文の量が多いぞ…?」
と思って、いざ食べようとした時にその正体が明らかに…!!

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頭です。
明らかに鴨の頭です。
首から頭にかけて注文していた模様です。
ご丁寧にクチバシまでしっかりと残っています。
食べるところはほとんどありません。
なぜなら首から頭ですから。骨ばかりです。

そんな貴重な経験もしつつも、ホンさんが「なにか食べたくなったら、いつでもココに来い!俺たち(ホンさんとヘンさん。この2人はとても仲良し。)がなんでも、どこにでも連れってやるから!」

なんで?

なんでこんなにいい人なん?
凄いキョリが近くて、たまに「ちょっと離れろよ」って思う時があるけど、なぜこんなによくしてくれるかがわからない。
なんにせよ、握手は毎回求められる。ベトナムでは親しい人程握手を何回もするらしいので、ベトナムで握手を求められたらしっかり固い握手をしましょう。